楽園喪失

脳と直結(徒歩1分)

らくがき

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魚以外のものが受けつけなくなったウサギ達は魚の安定した養殖方法を確立、健やかな日々を実現する。

工場から直に池へと放流される魚はまるで自然のものと変わらぬように見えた。

食えずとも草への郷愁はつのるもの。

魚の育成に支障が無いように薬剤で調整した草を鑑賞するのも多くのウサギの趣味のひとつである。

自然が豊かな土地で、民は魚の処理を生業とするウサギを雇いスローライフを楽しんでいた。

一方、魚食に疑問を抱き絶食した聖ウサギの即身仏には今日も信者から数々の魚が供えられるのだった…。