楽園喪失

脳と直結(徒歩1分)

【FF14】紅蓮の白魔クエ感想メモ

めちゃめちゃ好きだ~!

シルフィーが出てくるだけでなくかなり活躍するのも嬉しかった

 

我が子が意図せず角尊として生まれた場合に国の掟として強制的に子を奪われるという親から見た時の角尊の実情、子を奪われない為に・自由に生きて欲しいが為に病弱な自身の体を酷使して幻術士ギルドから逃げ続けた母親という構図は一見してグリダニアの因習に見えるけど、角尊自身が力を制御する力がないと大変な事になるからこその掟なんだよな。

 

掟も、角尊本人の命や周囲の安全を守る為とはいえ親から子を奪う事、本人の人生をある程度決める事には変わりないし、逆に母親のサンチェさんの愛にしても本物なんだけど、幻術士ギルドから引き離す為の逃避行もガッディの自由を奪っていたという事も、母親自身が最期に謝っていた事や何よりラストのガッディ本人の言葉からも明確になっているのが、根本の問題自体は解決していないまま今回のケースが上手くいっただけ、という事が話の結末として凄く良かった。

 

問題が全部解決すればそれが一番良いんだれど、世の中そういう事ばかりではなく、今回の例はまさに黒衣森に角尊が生まれてしまう以上、グリダニアや幻術士ギルドが悪いという事でもなく、やっぱり現状一番に平穏な方法は親が大人しく子供を角尊として幻術士ギルドに委ねる事なのだと思う。

でも今回のような例外が、結果的にガッディが妖異に襲われる事になっていたり、母親の為に好奇心を我慢していたり、母親本人が治療を受けられないという事になっていた事実があったとしても愛という目線で言えば影響を考えずに逃げ続けた事が悪いとは一概に決めつけられないなんだよね。

 

話づくりの目線ではなく世界の住民的目線で言うと、経緯がどうあったとしても結末が良かったなら良いのか、問題を洗い出すべきでは、という声もきっとあるんだけど、そういう生活を続けながらも母が子を愛して子が母を愛せる信頼関係が築けている事、さらにはガッディがシルフィーやヒカセン、エ・スミ様の言葉や母の死を受け入れる真っ直ぐさを持っているのは健全な親子愛が築けていたという事なので、誰も否定出来ないんだよね。

 

悪い事も良い事も全てが既に起きてしまった事で今後の課題もある、重要なのはこれからどう生きていくかっていう事、っていうのが紅蓮のリベレーターで自分が感じた事だったので、紅蓮のジョブクエというのが凄く合ってて大変良かった。

 

少し話は逸れるかもしれないけど、FF14は当然フィクションなので根本を解決する事も出来るし、場面によっては根本を解決する事もあるんだよね。(紅蓮だとゼノスを倒すような事)


むしろ光の戦士は主人公でありつつ舞台装置としての英雄という側面もあるので、描かれる時は根本の大きな力を叩くという事が多かったりするけども、ジョブクエでのこういう世界のある場所では起きている事には今回みたいな事もあるっていうのが、世界や星まで救えるという事から、今回のようなそれでもどうにか生きていかなければならない、苦難の中にある希望と愛を見つめて前に進まなければならないっていうのが、紅蓮っぽくてめちゃくちゃ良かったな。

 

好きだ~チャンキュッ…。

 

★余談

この二つの選択肢が、完全にシルフィーに同意するか、幻術士ギルドとしての判断をするかの二択なのも大変好き